太平燕と熊本城・本丸御殿
◇今回のドライブコース
【(九州道・熊本I.C.)→会楽園→熊本城→(九州道)】 ガソリン高騰のため、ずっとドライブは休止してきたのですが ちょっと涼しくなって来たので、 お出かけの虫がムズムズしてきました。 8月最後の土曜日はロングドライブデー♪ …と、自分で勝手に決めて 「高原に秋を探しに行くぞ〜o(^o^)o」と計画していたのですが… その日は早朝に大雨… 予定していた佐賀の樫原湿原&観音の滝では、 またも“母ちゃん転倒&骨折”の危機かも!? 「雨でも大丈夫なトコロに変更しよう」と 今回ご一緒する、ご近所のMさんご夫妻と相談して 4月に新しく出来た、熊本城の本丸御殿を見に行くことにしました。 行く先を決めるのに、ちょっと時間をくったので 熊本に着くのはちょうど正午くらい… 「とりあえずお昼ごはん、どうするか?」 …と私が真剣に「るるぶ」をチェック☆しているのを見て、 母ちゃんはのんきに笑っています(^_^;) ホント〜に、出かける時は私におんぶにだっこの人(>_<;) (その分、日々の生活お世話になっています(-人-)☆) やっと決まって、久々に高速道路に乗ります。 会楽園は“太平燕(たいぴーえん)発祥の地”らしいです。 (他に“中華園説”もあり) 今回「会楽園」を選んだのは、駐車場が店についているか?どうか。 熊本は、市電もあるしバスも各社いろいろ多いし、 道が全てお城を迂回するように出来ているので、 慣れていないと、市街地の運転は難しい(-_-;) 店に付随する駐車場がある場所=市街地よりちょっと離れている…のですが、 会楽園のすぐそばには、 「船場山たぬき」のいる電停・洗馬橋がありました。 ここなら、徒歩の観光客にも利用し易いです。 メニューは太平燕のはいったお昼のコース(¥1580)や 酢排骨(酢豚)・蝦チリ・油淋鶏(鳥の唐揚げ甘酢掛け)の コース(¥1050)や 太平燕にご飯・スープ・サラダ・デザートのついたセット(¥870)など。 上記のメニューをそれぞれ頼んだのですが、 これは4人じゃちょっと多いくらいの 本格的な中華での宴会になってしまいました。 太平燕は、想像よりも透き通ったスープで、 味もすっきりシンプル♪ 白菜・筍・キクラゲ・ねぎ・ニラ・玉葱など 野菜をいっぱい使って、春雨はちょっと太め。 いろんな意味で、参考になりました。 太平燕は、本来家庭料理なので 家でも作ってみたい一品でした。 ホントに美味しかったし、お腹がぱんぱんになりました(^o^;) ぱんぱんになったお腹をかかえて、 無事に熊本城に到着。 まずは、新しく出来た本丸御殿に向かいます。 『闇り(くらがり)通路』と呼ばれる場所は、 御殿への正式な通路ということで、 今回よりここも新しく作られました。 珍しい景観を抜けた場所には… 加藤清正が植えたという銀杏があります。 小学生の頃から見慣れたこの銀杏も、 今回の本丸御殿の新築により 例年よりも一層堂々として見えます。 西南の役(明治10年)により焼失していた 本丸御殿は、藩主の居間・大広間(対面所)・大台所など 私的&公的な空間でありました。 …現代の私たちは、お殿様は天守閣に住んでいると 錯覚してしまいそうになるのですが、 江戸城の大奥だって平屋の広大な空間です。 新築出来た熊本城の本丸御殿も、 実際はもっと広かったようで、復元出来たのは一部です。 上空より眺めると、全体はこんなカンジです。 復元された本丸御殿の目玉は、 一番奥に向かって、約200畳にもなる対面所(大広間)です。 藩主の座る「若松の間」より 藩主に近い所から順に、 上座→下座へと家臣たちが着座します。 実際に一番下座から見ると、 藩主の座る正面は遠〜〜く遥かです。 …細川のお殿様の顔は、ほとんど判別不能?(^o^;) ましてや、正面から見据えることは失礼にあたりますから 声は覚えても、顔は殆ど記憶に残りませんね。 鶴之間・梅之間など名前は残っているけれども、 襖の絵が特定出来なかったため、 今回「復元」の許可が下りず、 若松之間と昭君之間以外の襖絵は、白紙。 しかし「〜之間」という名前は、 襖の絵から名付けられているというのは確かだそうです。 こちらの縁側も、檜をふんだんに用いて 見どころの一つです。 縁側からの眺望も、なかなか見事です。 大広間最上段・若松之間 賓客をもてなすための昭君之間には、 悲劇のヒロイン王昭君がえがかれており、 また折上げ格天上(オリアゲゴウテンジョウ)には、 四季の花が描かれています。 ここで聞こえて来た会話ですが… 「この天井、格子(こうし)天井っていうのよ」 「へぇ〜…」 すみませんが、ウソは教えちゃいけません。 格天井(ゴウテンジョウ)です。 また、この金箔張りの間はフラッシュ禁止なのですが 私が写真を撮るのを真似して、 おもむろにカメラを出したおばさんが 撮る度にフラッシュを光らせるので 「光ってますよ!」と私が注意したら 「あら、そうね。おほほほ」で済ませたんです凸(-_-#) …文化財に対するマナーがいまいち悪いです。 いちおう案内のボランティアの人と、警備の人がいましたが 積極的に注意していない様子。 こんなことでは、すぐに“カメラ撮影禁止”になっちゃいそうです。 ちょっと憂鬱な気分になりました。 その他、この本丸御殿の見どころとしては、 発掘調査で出土したものを、 忠実に再現したという 引戸の把手や釘隠しの見事さです。 出土品にX線調査までした、この把手や釘隠し。 注視されることもなく通り過ぎてしまいがちですが、 職人さんの技術が こんなところにも生かされていますので、 ぜひ目を向けてあげて下さい。 本丸御殿を堪能して、 次はすっかりお馴染みになった天守閣へ登ります。 各階には、細川家に伝わる文化財や 西南戦争にまつわる品々などが展示されています。 こちらは本丸御殿よりも 外国人観光客の姿が多いのですが、 ここでも、撮影禁止のマークがあるのに カメラやビデオで撮影する姿が見られました。 学芸員資格のある私としては、 見逃すことが出来ないのですが…(-_-;) もっとしっかり管理しませんか? 熊本城関係者の皆さん! そんな気分を晴らしてくれる、 御天守からの眺望\(^o^)/ 透き通った秋の風が、南から吹き抜けていました。 気持ち良かったです(^.^)♪ 宇土櫓は創建時代の姿を今に残す文化財です。 こちらは狭くて急な階段なのですが… ここから見る御天守の姿が格好良くて、 この櫓にもぜひ登って欲しいです。 櫓=防御のための楼閣なので、 石を落としたり、鉄砲や弓を射るための穴が 一層目にはたくさんあって そこから下を覗くとぞくぞくします(^o^;) そんな戦国時代も垣間見えますよ。 秋の涼風が立ったとはいえ、熊本はまだまだ暑し(^_^;) 熊本の地域限定品で、一服した後 お城を発って、家路につきました。 お疲れ様でした(^.^)/~~~
by mar_beads1010
| 2008-08-31 19:22
| 出ある記=BLOG版=
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