Margarita =ぶろぐ枕草子=

今回は【夜の部】に軍配\(^o^)/

前回(2月2日)は大雪でしたが、
本日はそんな心配も無くいい天気♪
しかし…
既に花粉舞う季節なので、花粉症の母娘は、
目薬だけはお互いに確認して
(処方目薬のため。
それ以外は忘れてもなんとかなります(^o^;))
ちょっと早めに、今日は高速バスでGO!
 
註:3月6日歌舞伎の感想のUP出来ました



まずは、博多中央郵便局の近くで、お蕎麦の昼食。
[博多でお蕎麦]はあまり経験が無いので
Yahoo!グルメに知恵を借りて、
手打ちそばと地鶏ダイニング ゆずというお店を選びました。
ちょうど正午の頃にお店に迷わず着くと
郵便局にお勤めのようなおじさま方が7名ほど
席を占めていらっしゃいました。
…お昼のメニューは少なくて
もし機会があったら、夜に行ってみたいな。
 
次は岩田屋に移動。
節分を過ぎたので『春財布』を購入しました。
 
今回は【夜の部】に軍配\(^o^)/_f0105886_1750581.jpg

 
地下で和菓子を見たり、母のステッキを買ったり、
久々にちょっと散財(^_^;)
あっという間に2時間ほど経過したので、
新館4Fの「SADEU(サドゥ)」というお店の
和のスイーツで一休止…
私は“抹茶のフォンダンショコラ”
 
今回は【夜の部】に軍配\(^o^)/_f0105886_1741358.jpg

 
母は“りんごとさつまいものグラタン”を注文しました。
 
今回は【夜の部】に軍配\(^o^)/_f0105886_1741511.jpg

 
 
そろそろ開演時間も近付いて来たので博多座へ。
ちょうど【昼の部】が終わった時間で、
観光バスの団体さんでロビーはごった返していました。
少々待っていると時間になったので、客席へ。
今回のVIPは写真家・篠山紀信〜(@o@;)
前回の富司さんと同じ場所で待機していたので、
「VIPはここが指定席なのね…」と
変なところで感心してしまいました。
おそらく、海老蔵さまの次回の写真集の撮影かと…
ということは!写真集に私の後ろ頭が!! w(@_@;)w
なぁ〜んてね f(^_^;) 
 
◇おちくぼ物語 
古典文学で有名な『落窪物語』の歌舞伎版。
初演は昭和34年9月の、まだ新しい演目です。
 
平安古典文学好きの私ですが、
“継子いじめ”だの“平安版シンデレラ”だのという
枕詞がある『落窪物語』にはこれまでなんとなく縁遠く、
『源氏物語』や『今昔物語』などを読んでいたのですが
(この2つは胸をはって「原文で読みました」と言えます)
今回、この舞台を見て『落窪物語』の面白さに触れました。
平安時代の家族制度では、土地建物は女系相続なので
「継母と継子が何で同居?」と
そもそもそのストーリーの始まりが納得出来ず
それゆえに『落窪物語』を敬遠していたのですが、
そのエッセンスは『源氏物語』にも通じる場面が多く、
「『源氏』が好きなら『落窪』は必携図書だったんだわ」と
今さらながら知りました(^o^;)
『源氏』にも、未だ幼い若紫の祖母の尼上が亡くなった後
父親である式部卿の宮に引き取られそうになって、
侍女がその不安を光源氏に伝えた事から、
光源氏は若紫を自分の手許に置く決意をした…
という話がありますが、
『落窪』では、実際に母を亡くしたおちくぼは、
父親の源中納言の邸に引き取られたために、
その家の女主人である北の方にいじめられる…という、
あと一歩で、若紫はおちくぼになっていたんだな〜と
思わせるところからお話が始まります。
 
おちくぼは手先が器用な故に、
邸の縫い物を一手に引き受けている…というところは、
舞踏会へ向かう継姉たちのドレスを縫うシンデレラに似ていて
「今の小学生は“プリンセス”が流行してるって聞くから
この歌舞伎は、丹念に解説すれば、小学生もOKかな?」とか
舞台の美しさに見とれつつ、そんなことを考えたり、
王子様である左近少将が、ちょっと冗談をいうところなどは
「ユーモアがあって、紀○&陣△のようではないか」と
数日前に見た、あの十二単を思い出したりしました。
 
平安朝の歌舞伎は、荒事とか舞いとかに比べて
難しい約束事とかがない分、通には受けないのかもしれませんが、
私は、海老蔵&菊之助コンビのつやつやした美しさを
今回の演目の中で、一番楽しめたと感じました。
 
◇船弁慶
新歌舞伎十八番のひとつ。
新歌舞伎十八番とは、市川團十郎 (9代目)が選定した家の芸。
歌舞伎十八番を選定した市川團十郎 (7代目)が
さらに自分の当たり芸を選んで新歌舞伎十八番を選定
しようとしたところ志半ばで亡くなってしまったため、
七代目の五男・市川團十郎 (9代目)が完結させた。
十八番を数字の18ではなく、むしろ当たり芸の意味に解釈して
32種選ばれている。40種だともいわれている。
(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

今回の二月花形歌舞伎では、
昼の部の『高時』『春興鏡獅子』と
夜の部の『船弁慶』が新歌舞伎十八番にあたり
そして、この『船弁慶』、
海老蔵の初役だったのですが、
そうとは感じさせない熱演と
憑依という言葉が大袈裟ではないほどの
何かが移ったような、鬼気迫る表情が
素晴らしかったです。
 
ストーリーは以下の通り。
源頼朝の勘気を被った義経一行は
都を逃れ、西国に逃れようとします。
一行に従った、静御前(海老蔵)は
弁慶より都へ戻るように促され、
都の名所を謡う今様をひとさし舞い、
一行と別れます。
静と別れた一行は瀬戸内海に船出しますが、
船が進むうち、暗雲が立ちこめ
海が荒れ始めます。
そして、その暗雲の中から
義経に拠って滅ぼされた、平家の怨霊たち、
中でも武勇で知られた平知盛(海老蔵)が現われます…
 
静の優美な舞と、知盛の薙刀を振り回す荒っぽい舞、
その二役を海老蔵がまるで別人のように変化するところが
胸をぎゅっと掴まれるように感動しました。
今回の「二月花形歌舞伎」、
楽しめたのは『おちくぼ物語』でしたが、
歌舞伎らしい感動を覚えたのは、
こちらの『船弁慶』でした♪
 
◇『彦市ばなし』
九州には、とんち話が民話としてたくさん残り、
小さい頃より、
そのお話を親しんで聞いたり読んだりしたものです。
中でも「彦市(彦一)」さんと「吉四六」さんは
エスプリに富んでいて、
私の小学生の頃のヒーロー(?)でした。
その彦市さんを題材にした歌舞伎で、
これは昭和29年に初演されました。
ちなみに「ひこいち」とは「肥後一番」に通じるそうで、
その事も初めて知りました(^_^;)
 
内容はここではちょっと省略しますが、
間の抜けたお殿さま(肥後と言えば細川の大殿様なのに…)や
天狗や河童など、楽しい出演陣で
学校の“古典芸能に親しむ”などの会で
是非是非演じて欲しい作品に感じました。
 
…以上3つの夜の部の演目のほうが
昼の部の演目よりも、一段&一段と良かった気がします。
博多座は興業としては、難しい立場もあると思いますが
こうして若手の三人が揃って、
再び博多の舞台に並ぶ機会を
首を長くして待ちたいと思います(=^.^=)
 
さぁ〜 次は六月
 菊五郎&菊之助 父子で
 蜷川幸雄のシェークスピア歌舞伎♪
  ♪楽しみです♪(#^.^#)♪ 

 
by mar_beads1010 | 2007-02-20 22:00 | 日々のつれづれ
<< 『業平イズム』始めます MYチョコでヴァレンタイン♪ >>



大層なタイトルですが、日々の細々したことを簡単に紹介出来たらいいなと思います。

by mar_beads1010
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
* リンク集 *
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧