今回は【夜の部】に軍配\(^o^)/
前回(2月2日)は大雪でしたが、
本日はそんな心配も無くいい天気♪ しかし… 既に花粉舞う季節なので、花粉症の母娘は、 目薬だけはお互いに確認して (処方目薬のため。 それ以外は忘れてもなんとかなります(^o^;)) ちょっと早めに、今日は高速バスでGO! 註:3月6日歌舞伎の感想のUP出来ました まずは、博多中央郵便局の近くで、お蕎麦の昼食。 [博多でお蕎麦]はあまり経験が無いので Yahoo!グルメに知恵を借りて、 手打ちそばと地鶏ダイニング ゆずというお店を選びました。 ちょうど正午の頃にお店に迷わず着くと 郵便局にお勤めのようなおじさま方が7名ほど 席を占めていらっしゃいました。 …お昼のメニューは少なくて もし機会があったら、夜に行ってみたいな。 次は岩田屋に移動。 節分を過ぎたので『春財布』を購入しました。 地下で和菓子を見たり、母のステッキを買ったり、 久々にちょっと散財(^_^;) あっという間に2時間ほど経過したので、 新館4Fの「SADEU(サドゥ)」というお店の 和のスイーツで一休止… 私は“抹茶のフォンダンショコラ” 母は“りんごとさつまいものグラタン”を注文しました。 そろそろ開演時間も近付いて来たので博多座へ。 ちょうど【昼の部】が終わった時間で、 観光バスの団体さんでロビーはごった返していました。 少々待っていると時間になったので、客席へ。 今回のVIPは写真家・篠山紀信〜(@o@;) 前回の富司さんと同じ場所で待機していたので、 「VIPはここが指定席なのね…」と 変なところで感心してしまいました。 おそらく、海老蔵さまの次回の写真集の撮影かと… ということは!写真集に私の後ろ頭が!! w(@_@;)w なぁ〜んてね f(^_^;) ◇おちくぼ物語 古典文学で有名な『落窪物語』の歌舞伎版。 初演は昭和34年9月の、まだ新しい演目です。 平安古典文学好きの私ですが、 “継子いじめ”だの“平安版シンデレラ”だのという 枕詞がある『落窪物語』にはこれまでなんとなく縁遠く、 『源氏物語』や『今昔物語』などを読んでいたのですが (この2つは胸をはって「原文で読みました」と言えます) 今回、この舞台を見て『落窪物語』の面白さに触れました。 平安時代の家族制度では、土地建物は女系相続なので 「継母と継子が何で同居?」と そもそもそのストーリーの始まりが納得出来ず それゆえに『落窪物語』を敬遠していたのですが、 そのエッセンスは『源氏物語』にも通じる場面が多く、 「『源氏』が好きなら『落窪』は必携図書だったんだわ」と 今さらながら知りました(^o^;) 『源氏』にも、未だ幼い若紫の祖母の尼上が亡くなった後 父親である式部卿の宮に引き取られそうになって、 侍女がその不安を光源氏に伝えた事から、 光源氏は若紫を自分の手許に置く決意をした… という話がありますが、 『落窪』では、実際に母を亡くしたおちくぼは、 父親の源中納言の邸に引き取られたために、 その家の女主人である北の方にいじめられる…という、 あと一歩で、若紫はおちくぼになっていたんだな〜と 思わせるところからお話が始まります。 おちくぼは手先が器用な故に、 邸の縫い物を一手に引き受けている…というところは、 舞踏会へ向かう継姉たちのドレスを縫うシンデレラに似ていて 「今の小学生は“プリンセス”が流行してるって聞くから この歌舞伎は、丹念に解説すれば、小学生もOKかな?」とか 舞台の美しさに見とれつつ、そんなことを考えたり、 王子様である左近少将が、ちょっと冗談をいうところなどは 「ユーモアがあって、紀○&陣△のようではないか」と 数日前に見た、あの十二単を思い出したりしました。 平安朝の歌舞伎は、荒事とか舞いとかに比べて 難しい約束事とかがない分、通には受けないのかもしれませんが、 私は、海老蔵&菊之助コンビのつやつやした美しさを 今回の演目の中で、一番楽しめたと感じました。 ◇船弁慶 新歌舞伎十八番のひとつ。 新歌舞伎十八番とは、市川團十郎 (9代目)が選定した家の芸。 歌舞伎十八番を選定した市川團十郎 (7代目)が さらに自分の当たり芸を選んで新歌舞伎十八番を選定 しようとしたところ志半ばで亡くなってしまったため、 七代目の五男・市川團十郎 (9代目)が完結させた。 十八番を数字の18ではなく、むしろ当たり芸の意味に解釈して 32種選ばれている。40種だともいわれている。 (出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) 今回の二月花形歌舞伎では、 昼の部の『高時』『春興鏡獅子』と 夜の部の『船弁慶』が新歌舞伎十八番にあたり そして、この『船弁慶』、 海老蔵の初役だったのですが、 そうとは感じさせない熱演と 憑依という言葉が大袈裟ではないほどの 何かが移ったような、鬼気迫る表情が 素晴らしかったです。 ストーリーは以下の通り。 源頼朝の勘気を被った義経一行は 都を逃れ、西国に逃れようとします。 一行に従った、静御前(海老蔵)は 弁慶より都へ戻るように促され、 都の名所を謡う今様をひとさし舞い、 一行と別れます。 静と別れた一行は瀬戸内海に船出しますが、 船が進むうち、暗雲が立ちこめ 海が荒れ始めます。 そして、その暗雲の中から 義経に拠って滅ぼされた、平家の怨霊たち、 中でも武勇で知られた平知盛(海老蔵)が現われます… 静の優美な舞と、知盛の薙刀を振り回す荒っぽい舞、 その二役を海老蔵がまるで別人のように変化するところが 胸をぎゅっと掴まれるように感動しました。 今回の「二月花形歌舞伎」、 楽しめたのは『おちくぼ物語』でしたが、 歌舞伎らしい感動を覚えたのは、 こちらの『船弁慶』でした♪ ◇『彦市ばなし』 九州には、とんち話が民話としてたくさん残り、 小さい頃より、 そのお話を親しんで聞いたり読んだりしたものです。 中でも「彦市(彦一)」さんと「吉四六」さんは エスプリに富んでいて、 私の小学生の頃のヒーロー(?)でした。 その彦市さんを題材にした歌舞伎で、 これは昭和29年に初演されました。 ちなみに「ひこいち」とは「肥後一番」に通じるそうで、 その事も初めて知りました(^_^;) 内容はここではちょっと省略しますが、 間の抜けたお殿さま(肥後と言えば細川の大殿様なのに…)や 天狗や河童など、楽しい出演陣で 学校の“古典芸能に親しむ”などの会で 是非是非演じて欲しい作品に感じました。 …以上3つの夜の部の演目のほうが 昼の部の演目よりも、一段&一段と良かった気がします。 博多座は興業としては、難しい立場もあると思いますが こうして若手の三人が揃って、 再び博多の舞台に並ぶ機会を 首を長くして待ちたいと思います(=^.^=) さぁ〜 次は六月 菊五郎&菊之助 父子で 蜷川幸雄のシェークスピア歌舞伎♪ ♪楽しみです♪(#^.^#)♪
by mar_beads1010
| 2007-02-20 22:00
| 日々のつれづれ
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