長崎の歴史に触れる【長崎年末年始ツアー・その4】
続いて向かったのは、「長崎歴史文化博物館」。
長崎歴史文化博物館は、平成17年に旧長崎奉行所跡地にて開館しました。 諏訪神社にも近いため、元旦のこの日は駐車場も行列が出来ている程でしたが、 まずまず順調に車を停める事が出来ました。 建物内部に駐車場があったので、外観をゆっくり見ることはなかったのですが、 なんと設計は、昨年亡くなられた黒川紀章さんなのだそうです。 長崎奉行(ながさきぶぎょう)は江戸幕府の遠国奉行の一つ。 遠国奉行とは、江戸以外の幕府直轄領(天領)内の重要な場所に置かれ、その土地の政務を取扱いました。大坂・京都・駿府の町奉行のほか、長崎・日光・奈良・堺・佐渡奉行などが置かれ、その職には主に幕府旗本が任ぜられました。 長崎奉行は、天領長崎の最高責任者として、長崎の行政(今で云う県議会)・司法(裁判所)に加え、長崎会所を監督(警察の風俗担当)し、清国・オランダとの通商(貿易商)、収益の幕府への上納(税務署)、勝手方勘定奉行との連絡、諸国との外交接遇・唐人屋敷や出島を所管・諸国の動静探索(外交官)、日本からの輸出品となる銅・俵物の所管、西国キリシタンの禁圧(所謂「踏み絵」による監督)、長崎港警備(海上保安庁)と多岐にわたる政務を行いました。 任期は1年で、年代により変動がありますが大体2人でその任に当たったということですが、その仕事は多様で、広い知識が要求されたようです。 奉行は、格式は公的な役高1000石、在任中役料4400俵でしたが、長崎奉行は公的収入よりも、余得収入(余禄)の方がはるかに大きかったそうです。輸入品を関税免除で購入する特権が認められ、それを国内で転売して莫大な利益を得たり、加えて舶載品をあつかう清国人・オランダ人、長崎町人、貿易商人、地元役人たちからの献金品(入朔銀)もあり、一度長崎奉行を務めれば、子々孫々まで安泰な暮らしができるほどだといわれたそうです。 現在のお金に換算して…3億円!!とか言ってたかな? そんな長崎奉行の1年を立体ビデオで紹介してくれたり(主演:風間杜夫)、 奉行所に持ち込まれた事件を紙芝居風に紹介してくれたり、 展示はとても工夫されていて飽きないのですが、 中でも“ピカイチ”なのは、土・日曜祝日限定のボランティアによる『寸劇』。 当時の絵図面や、発掘された玉砂利などから復元整備された長崎奉行所立山役所の御白洲にて行われます。 この日は“長崎くんち”にまつわる、地域住民の争い事に関して、実際にあった事件をもとにした劇が行われました。 雪が時に強くなる中、お正月なのに頑張ってくれた(素人)劇団の皆さん、 とってもかっこ良かったでっす〜♪ 長崎奉行所の年中行事の中には『踏み絵』もあり、 実際に使われた銅のプレートなども展示されていました。 また、館内のミュージアム・ショップは、小粋でお洒落な雑貨がいろいろ… Oさんのお土産にてぬぐいで出来た『猫すごろく』を買って来ました(^_-)-☆
by mar_beads1010
| 2008-01-01 23:30
| 出ある記=BLOG版=
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